このような症状はありませんか?
- 水のようなサラッとした鼻水
- くしゃみ
- 目のかゆみ
- 目の痛み
- 皮膚の乾燥・かゆみ
- 喉がイガイガする・喉の痛み
- 花粉症薬の副作用の眠気・集中力や注意力の低下
- 発熱 など
決まった時期・季節に上記のような症状を起こす場合、医療機関を受診して適切な治療を受けるようお勧めしています。花粉症は市販薬も多く、受診するほどではないと感じることもあると思いますが、こうした症状が続くことでQOLは大きく下がります。花粉症はスギやヒノキが有名ですが、イネ科など様々な植物による花粉症も存在し、夏や秋にこうした症状を起こす場合もあります。
医療機関では患者様の状態や体質、ライフスタイルなどに合わせた治療が可能です。
花粉症は内科でも診療できます
花粉症は鼻や目、気管支、皮膚など様々な部位に症状を起こします。耳鼻咽喉科、眼科、アレルギー科などでも治療を行っていますが、溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニックでは、内科の「かかりつけ医」として花粉症の治療を行い、必要があれば他診療科の専門医と連携した治療にも対応しています。他の病気がある場合にも総合的に判断して処方を調整できるメリットもあります。
決まった時期に花粉症の症状が現れる場合は、気軽にご相談ください。
花粉症とは
アレルギー反応によって症状を起こす疾患の中でも花粉症は患者数が最も多く、花粉症全体の有病率は29.8%にもなると指摘されています。近年になって飛散する花粉が増加したことなどによって患者数は増加傾向にあり、幼い子どもの発症も起こることが環境省の花粉症環境保健マニュアルによって報告されています。
花粉症の原因
スギは花粉症を起こす代表的な植物ですが、それ以外の植物による花粉症も存在します。スギは冬から早春に花粉を飛散させ、ヒノキはスギの後にピークが来ます。イネ科のカモガヤなどは初夏から夏に、キク科のブタクサやヨモギは秋に花粉を飛散させます。また、複数の花粉にアレルギー反応を起こすケースもあります。毎年、決まった時期・季節に症状が現れる場合には花粉症が疑われます。
花粉症の症状はアレルギー反応を抑える薬、花粉に極力触れない有効な対策を行うことで改善が期待できます。作用や効果の出方が異なる薬の種類も豊富であり、医師の処方であれば症状や状態、ライフスタイルに合わせることができます。また、医学的根拠がある有効な対策についてもお伝えしていますので、お悩みがありましたらご相談ください。
花粉症の検査・診断
花粉症が疑われる場合は、様々なアレルゲンに対する反応を確認できる血液検査を受けていただきます。原因がはっきりすることで、有効な対策や治療が可能になります。
血液検査
血液中のIgEの全量を測定する血清総IgE定量検査を行います。さらに、RAST検査やMAST検査といった血清特異的IgE抗体検査により、花粉に対する特定のIgEの反応を確認します。これによりアレルギーを起こす植物を特定します。
花粉症の治療
花粉が飛散する時期の少し前から抗ヒスタミン薬などによる治療を始めることで、辛い症状を起こすヒスタミンの分泌が抑制され、飛散時期に症状を起こしにくくする・症状を軽減する効果が期待できます。
スギ花粉症では飛散シーズンの1か月前に治療を開始することをお勧めしています。
症状の現れ方によって処方内容が異なり、鼻の症状が強い場合には点鼻薬を、目の症状が強い場合には点眼薬を併用します。
なお、抗ヒスタミン薬は強い眠気が生じる場合がありますが、学業や仕事への影響が懸念される場合には、眠気が少ない抗ヒスタミン薬や漢方薬などの処方を行います。当院では患者様のお薬に関するストレスを最小限にするよう心掛けていますので、処方薬について気になること、お悩みがありましたら些細な内容でも医師にお伝えください。
花粉症を予防するために
花粉症を発症すると毎年花粉の量に応じた症状が現れます。症状軽減には、花粉が飛びはじめる前に治療をスタートさせること、そして花粉に触れる機会をできるだけ減らすことが有効です。対策を行い辛い症状を予防しましょう。
- 家に入る前に服や髪を払って、付着した花粉を落とします
- 外出時に着ていた服をリビングや寝室に持ち込まないようにしましょう
- マスク、眼鏡、帽子などで粘膜への花粉付着をできるだけ防ぎます
- 帰宅したら手を洗う、うがいをする、顔を洗うことで花粉を落とします
- 洗濯物は室内に干すか乾燥機で乾かし、布団も外干しを避けます
- ドアや窓の開け閉めは素早く済ませましょう
- ホコリをできるだけ巻き上げないように掃除してください
- 空気清浄機を使いましょう など
生活習慣を見直し、花粉との接触を極力避ける生活を送りましょう。